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イシス学院は、カバラー、タロット、アストロロジー、アロマテラピーという形で現代に伝わる古代エジプトの叡智を学ぶ魂の学校です。

ケーススタディ 159

最新のケーススタディ 2012年5月10日号 掲載

Q.
Mさんの娘さんは、今年、小学校の6年生になる。子供の成長は本当に早い。娘さんも小学校の高学年になるにつれて、体はどんどん大きくなり、大人に引けを取らないほど立派になった。でも、体の成長に心が追い付いていないせいか、まだまだあどけなさが出る半面、大人である親がドキッとする鋭い意見を言うこともあり、いつまでも小さな子供ではないと思い知らされる。自分の仕事を持ち、自己成長にも熱心なMさんであるが、Mさんにとって何よりも一番大切なことは、娘さんがすくすく成長してくれることである。そろそろ多感な時期を迎えようとしている娘さんに接する上で、親としての心構えをタロットに相談することにした。(N・Mさん 30代 東京)
A.
(1)

現状
現状の「世界」Rは思春期にさしかかろうとする娘さんである。体がどんどん成長するのに、心の成長は追い付かないため、この時期の娘さんの心は多感で不安定である。大人に入りかけている部分と相変わらず子供のままの部分を持っているせいか、成長とともに自分の視野にどんどん入ってくる大人の世界に興味を持ちながら、子供としての自分が持っていた世界とのギャップも感じているようだ。大人が作り出す世界は、子供が教育の中で学んできた通りの理想が体現されているわけではない。「どうして大人は、○○するの?」「他の人には○○しなさいと言うのに、どうして自分はやらないの?  ずるいよ。」などと、疑問が一杯出てくる。「世界」Rは、今の娘さんの心境をよくあらわしている。 
 
(2)
経緯 現状 
 
経緯は「審判」R。まずMさんの目に止まったのは、天空から身を乗り出す天使の姿である。ラッパを吹く天使の姿は、まるで娘にうるさく口出しする自分のようだという。つい厳しい口調でやかましく言ってしまうのは、もちろん娘を思う親心からであるが、カードは逆向きなので、過剰だったかもしれないとMさんは反省する。

(3)
経緯 現状 展望
展望は「教皇」Rが出た。思春期を迎える娘さんに対して、教皇が枢機卿に上から物申すような接し方はよくないことがわかる。Mさんには思い当たる節がある。経緯の状況と合わせて、このメッセージは心して受け止めなければならないと痛感する。慣習や固定観念で凝り固まってしまうと、子育てもうまくいかない。うすうす感じてはいたが、タロットの展開で、Mさんは、自分が親としてステップアップしていかなければならない時にいることを自覚する。

(4)
経緯 現状 展望
   
(4)
「世界」Rの対策カードは、「太陽」である。仲のいい二人は、もちろんMさんと娘さんである。よく見ると、この二人は完全な対等ではない。一方は、ここにたどり着いたばかりの人、もう一方は、すでにそこにいて新人を出迎える先輩である。この絵柄のように、少しずつ大人びてくる娘さんを、人生の先輩として温かく迎え入れながら、時には手を取って導いてあげたり、時には支えてあげたりするとよい。

(5)
経緯 現状 展望
 (5)  (4)
「審判」Rの対策カード「斎宮」であるが、Mさんには誰のことを言っているのかよくわかる。自分である。「審判」Rと実に対照的なカード「斎宮」は、Mさんに、娘さんに対して口数を控え、働きかけるよりはむしろ受容することを勧める。また、「斎宮」は精神性の高い智慧を持った女性をあらわす。自己成長に熱心なMさんは、この点でも「斎宮」にぴったりだ。日頃の精進の成果を発揮して、智慧を活かすとよいだろう。 

(6)
  経緯 現状 展望
 (6)  (5)  (4)
「斎宮」の注目カードは「皇帝」となった。「皇帝」はもちろん一家の大黒柱のご主人である。家庭内のリーダーシップはご主人に任せ、Mさんはそれを背後から支えるようにした方がうまくいくようだ。 

(7)
    経緯 現状 展望
 
 (7)  (6)  (5)  (4)
「皇帝」の注目カードは「愚者」が出た。新しい世界に踏み出そうとしている「愚者」は娘さんである。おぼつかない足取りかもしれないが、希望に胸を膨らませて自分の人生の旅を始めようとしている。「皇帝」のご主人と「斎宮」のMさんは、娘さんが自分のペースで進む一歩一歩を温かく見守り、導いていくとよいだろう。

(8)
    経緯 現状 展望
 
 (7)  (6)  (5) (4)  (8)
「教皇」Rの対策カードは、「正義」。感情に流されることなく、冷静に判断する女性である。ここからも、Mさんは自分のとるべき態度のヒントを得る。自分の価値観の押しつけや感情的な説教からは卒業する必要がある。子育てがそのまま自分の成長になっていたことは十分わかっていたMさんであるが、これからの子育てはさらに、人生の先輩として自分は自分の人生をどう生きているのかが問われるのだと思い至る。子供の成長と自分の成長は同時進行。「正義」の両刃のように、子供に向けるものと自分に向けるものは同じ、子供に何か言う時、実は同じことを自分にも語っているということだ。 

思春期を迎えようとする娘さんの存在が、Mさんに多くの喜びと課題を与えてくれる。子育ての中で突き付けられる課題をMさんがクリアーする時、Mさん自身も大きく成長するに違いない。タロットからは納得の助言が得られた。

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